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片口は数ある器の中でも私の一番好きなうつわです。仕入の展示会場や旅に出た時など、ついつい目が行くのがこの片口。だから自宅の食器棚には数多くの片口が入っています。そして右のお写真の片口は輪島塗の片口です。色、艶ともにさすが「輪島塗」と言わんばかりの存在感がありますよね。日常遣いからもてなしのシーンまでさまざまに活躍する、まさに器多用の万能選手。たかが片口、されど片口、といったところが一番の魅力でしょうか。
鉢の片方に注ぎ口があるもの全般に片口と言います。口の形も雀ぐちといわれるような三角の口や天狗の鼻のように長いものもありさまざまです。材質は漆器もあれば陶器や銅器、プラスチック製品など多種多様です。

こちらは赤絵丸紋片口鉢です

九谷焼 6号染付牡丹片口鉢

もともとは台所用具の1つで油、酒、醤油、など口の小さい容器に移す為の道具ですが、最近では本来の役目を離れて盛り鉢等に使われている方も多いです。たっぷりの煮物を大胆に盛り付けると食卓も賑やかになります。我が家では「お浸しや煮物」を入れることが多いのはそのお汁がとびきり美味しいから。また趣を変えて花器として使うのもOKです。大きい片口であればワインクーラーとして使うのも素敵ですね。生活の中に息づくアートな感覚を器で表現できれば最高!ちょっとした工夫次第でうつわもぐんと生きてきますよ。

若女将の目利きをご覧んくださいませ。
一、片口を楽しむ
二、九谷を知る
三、輪島塗の技を探る

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